米国ETF(例VOO) VS 国産投資信託(例slim S&P500)
米国株(インデックス)投資するには3つの方法があります。
① 日本の証券会社経由で米国株を購入する
② 日本の証券会社で米国株の投資信託を購入する
③ 米国の証券会社で米国株を購入する
③は確定申告が果てしなく面倒なので割愛します。
特定口座がない日本の証券会社も選択肢には入れないので割愛します。
特定口座で気軽に購入するには
現実的には①か②となります。
悩んでいるからこその記事なのです。
バイ&ホールド、長期保有するつもりなんですが
配当ではなく資産の最大化を考える場合、VTIやVOOがやはり選択肢にあがってきます。
楽天VTIのトータルコストが高かったの投資信託は考えていませんでしたが
Slim S&P500の登場で考える必要がでてきました。
VOOとSlim S&P500のメリットデメリットを考えてみます。
VOOのメリット
実質コストが安い 0.04%
VOOのデメリット
購入及び売買時に手数料がかかる 片道0.45%
配当金に対して課税される
再投資の際に手数料がかかる 0.45%
為替手数料がかかる
Slim S&P500のメリット
売却時まで税の繰り延べ効果あり
ノーロードで購入、売却できる
Slim S&P500のデメリット
トータルコストが高い
少し掘り下げていきます。
●VOOの配当金とは
500社分の配当金ートータルコスト(0.04%)=分配金
分配金×0.9×0.79315685
となります。
●Slim S&P500の場合
500社分の配当金×0.9-トータルコスト=株価時価総額に加えて基準価格に反映
米国ETFのExpense Ratio
VOOの場合の0.04%には実は入っていないコストがあります。
出所は三菱UFJ国際投信のコラムです。
https://www.am.mufg.jp/text/oshirase_170522.pdf
日本語では売買委託手数料です。
VOOの運用報告書に目を通したのですが、いくらかかったのかは残念ながら見つけられませんでした。
ちなみにS&P500に近い意味の日本の指数のTOPIXの投資信託である
eMAXIS slim TOPIXの運用報告書で売買委託手数料をみてみました。
0.003%
この価格より高いことはないと思うので
VOOの実質コストは0.04%として問題ないと考えました。
ここで問題が
slim S&P500は発売されて日が浅いためトータルコストがわかりません。
たわら男爵によると、100億規模のマザーファンドを用意しての運用のようなので
iFreeのような事態にはならないのではと思うので
iFreeの信託報酬外のコストよりは下振れするだろうと考えます。
iFreeの信託報酬外のコストは運用報告書によると0.13%だったので
slimS&P500 の 実質コストは率0.1728+0.13 だと 0.3028% なので
0.3%で考察してみたいと思います。
条件1
年100万円投資
条件2
1ドル100円
条件3
配当は再投資する
条件4
再投資は1111ドル以上たまってから
条件5
配当は2%とする
条件6
・・・
条件もいくつか変えて
いろいろやってみましたが、
投資信託の圧勝でした。
検証は大切ですね。
ノーロードで信託報酬の低い投資信託が
日本にも誕生したことをうれしく思います。
配当金を望まず、長期保有、配当再投資する場合は
国内投資信託一択でしょう。